Blogを見直していて、この『平和な星』の原稿見つけました、、、が、前過ぎて全然覚えていません。新しく思いついて繋げられるかどうか、、、
第3章 ダマールホテル VIPルーム
「こちらでございます」
超高級ホテルの玄関に滑り込んだリムジンのドアが大きく開けられ、カイザーたちは
恭しく頭を下げるホテルマンたちに出迎えられた。
「夢みたいね」
「イテッ、オレの頬をつねるんじゃねぇっ」
「どこまでが総帥の計画だろうか」
二人のいつものやり取りを軽く無視してフェイスが呟いた
総帥、と呼んだのは、ここでタヌーの名を出すのはマズいと判断したのであろう
「VIPルームでございます」
フロントでの受付も素通りして、3人は最上階に案内されていた
「ひぁ〜〜、すげぇなあ、これ」
素っ頓狂な声を発してカイザーがまず部屋に飛び込んだ
「お付きのお方々の部屋はお隣です」
続いて飛び込もうとしていたミーナをホテルマンが軽く制した
「なんですってぇ!」
怒りで髪の毛が逆立ったミーナにひるむことなく、ミーナとフェイスが
廊下を挟んだ突き当たりの小部屋に案内された
「おつき、、、おつき、、」
握りしめたクッションが怒りで破れないよう、フェイスがさりげなく取り上げ
「ミーナ、様子がわかるまで逆らわない方がいい」
と声を寄せた
「ふんだっ わかってますよっ」
部屋のクローゼットを調べると、アース星系で流行ったネオアラビアンな衣装が
揃っている
「おい」
ミーナたちのドアがノックされ、戸惑ったようなカイザーが顔を覗かせた
「なんかこんな衣装を着せられた、、、」
「!」
そこにいたのは王族風衣装に身を包んだカイザーであった
「食事が用意してあるからレストランに来いとよ」